断食は何世紀にもわたって行われてきた習慣で、主に宗教上の行為として実践されてきました。
断食は正しい方法で行えば、健康面において非常に有益な効果をもたらしてくれます。
そんな断食において、準備食や回復食に、または16時間断食などの間欠的断食の食事にて、食べるのに最も適した食品の1つにヨーグルトがあります。
ここでは、なぜ断食にヨーグルトを取り入れるべきか、その理由を詳しく見ていきましょう。
目次
断食にヨーグルトが適している理由
タンパク質が豊富
ヨーグルトはタンパク質とプロバイオティクスの優れた供給源であり、断食を行う際にも摂取したい食品です。
タンパク質を豊富に含んでいるため、断食中でもタンパク質を効率的に摂取することができ、筋肉の分解を防ぐことができます。
長時間の飢餓状態に陥ると、体は脂肪と同時に筋肉をエネルギー源として使用するために分解を始めます。
しかし、断食の目的をダイエットにしろデトックスにしろ行う場合においては、筋肉量の維持というのは重要になります。
筋肉があることで代謝が促進され、血流なども活発になります。
しかし、その筋肉量が低下してしまうとそれらの働きが弱くなり、結果的にダイエットやデトックスなどに悪影響を与えてしまうことになります。
そこで、ヨーグルトを食べることで豊富なタンパク質を摂取し、筋肉の分解を抑える効果が期待できるという訳です。
体内の炎症を抑える
体内の細胞は様々な刺激によって炎症を起こしています。
例えば食後の腸内では多くの消化酵素が活発に活動する中で、少しずつ腸内の細胞に負荷を与えていることになり、それらが元で細胞に炎症を引き起こします。
ヨーグルトを食べることで、乳酸菌などの力でこれらの炎症を抑制する働きを期待することができます。
ミネラルなども豊富
ヨーグルトにはさまざまなビタミンやミネラルが含まれており、断食中には是非摂取したい栄養素です。
3日間断食などを行う場合には準備食や回復食を食べることになりますが、これらの期間にヨーグルトを摂取することで、体に必要なビタミンやミネラルなどを効果的に摂取することができます。
断食は栄養素的に飢餓にすることが目的なのではなく、あくまでも消化機能を休ませ、デトックス効果を促すことが目的であるため、摂らなければならない栄養素はしっかり摂っていかなければなりません。
断食中に酵素ドリンクなどを活用する場合等でも、準備食や回復食ではタイミングをみてヨーグルトも摂取していくようにしましょう。
空腹感を抑える
ヨーグルトを食べると満腹感を得ることができ、準備食などにもおすすめです。
また16時間断食の際には8時間以内で食事をしますが、その際にヨーグルトを食べることで満腹感を得られやすくなり、食べ過ぎを防止することができます。
さらに、16時間断食では16時間ぶりの食事をするため、急に炭水化物などを食べてしまうと胃腸が驚き、消化不良などを起こす可能性があります。
そういったことを防ぐためにも、食前にヨーグルトを食べることで、胃腸に消化の準備を促すことができるようになります。
断食でヨーグルトを食べる際の注意
食べすぎない
断食前後や断食中にヨーグルトを食べる際には食べ過ぎには注意しましょう。
しっかりカロリーが含まれているだけでなく、食べ過ぎによって準備や回復食の目的にそぐわなくなってしまいます。
食べるとしてカップ1杯程度の量までに抑えられるようにしましょう。
お腹を壊す可能性がある
空腹の中に乳製品であるヨーグルトを入れることにより、消化不良やお腹を壊すなどの症状が出る可能性があります。
お腹を壊すのは消化機能がうまく消化ができていない証拠でもあるため、そういった症状が出る人は次回以降はなるべくヨーグルトを摂取しないようにしましょう。
または、食べる量やタイミングを調整し、摂取するようにしましょう。
結論
ヨーグルトは断食と相性のいい補助食品です。
高タンパク質で、エネルギーレベルを維持し、食事を抜いたときに必要なビタミンやミネラルを供給します。
さらに、プロバイオティクスは腸の炎症を抑え、消化を助け、断食中の体調を整えるのに役立ちます。
自身の体調を見ながら活用することで、断食を後押ししてくれる食材となるでしょう。